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エントランス「解き尽くす。未来を引きよせる。」

エントランスのメインテーマはもちろん「解き尽くす。未来を引きよせる。」です。

それぞれの要素ごとに解説をしていこうと思います。

こちらは制作風景をまとめた動画です。あわせてご覧ください。

フクロウは俯瞰的視点をもったジェネラリストを表現

フクロウの特徴として

夜目が効き、聴覚も発達しレーダーのように使える

というものがあり、未来を見通し俯瞰的視点で調査・分析、戦略立案などを行うジェネラリストのメタファとして描いています。

またフクロウはもともと「知」のメタファとして扱われることが多いということもあり、過去から脈々と受け継がれてきた知識や知恵を運ぶもの、転じて、智者(次の進化、新しい当たり前を作るもの)の側にいるものという意味を込めています。

フクロウ側の壁面は夜を表現した濃いパープルの砂漠をイメージした背景にしていますが、これは何もないように見える暗闇でも、見るものによっては光を見いだすこともできるという意味を込めて、パープルからブルーへのグラデーション表現で描いていただいています。

ジェネラリストが俯瞰的視点で光を見出し、スペシャリストが徹底的に解き尽くすことで未来の解像度を高めていく、というようなストーリーになっています。

右側に描かれた手はスペシャリストを表現、地図は解像度を高めるプロセスを表現している

右側をゴツゴツした山脈の表現にしているのは、まさに解き尽くしている様を表現するためです。

スペシャリストが深ぼって深ぼって課題に対峙する様子を表現しています。手が持っている地図は、後述する青い球体の関係性を記した地図のようなもので、「解き尽くしている我々だからこそ、未来の解像度が上がって見えている。

だからこそ、引きよせることが可能になる」というメッセージが込められています

青い球体はイノベーションの歴史、そしてそこから予測される未来

青い球体の中には、日付が入れられています。

これは「通信」「コンピュータハード」「ソフトウェア」のイノベーションの日付、Speeeの創業日やDatachain構想のリリース日、そしてシンギュラリティなどの未来の予測に関する日付が入れられています。

通信、ハード、ソフトは当初それぞれが独立した技術として発展していきましたが、やがてそれぞれが密接に絡み合いつつ新しい技術革新をうみ、世の中を前に進める原動力となってきました。

また、最近話題に上がるようになった新技術も、歴史を辿ると数十年前に発表された論文を元に発展してきた分野だったりということがあります。

つまり新しい当たり前というのは、突如として世の中に出現したように見えて、その萌芽は一般的に思われているよりもはるか昔から発露しているということです。

当然、これから先の未来にどのような当たり前が作られていくかというのもすでに予測されています。

それを認識した上で、どの未来を選び、引きよせるべきなのか。「我々だからこそ引きよせられる未来」とは何なのか、それを解き尽くす。そして、選択した未来を引きよせる。そんなメッセージを表現しています。

青い球体に描かれている日付の解説

以下のような内容の日付をアートに記載してあります。

  • 1837/xx/xx モールス、電信機を発明
  • 1876/03/xx ベル、電話を発明
  • 1945/xx/xx ハイパーテキストの元になったシステム概念「Memex」発表
  • 1946/02/15 電子汎用コンピュータENIAC開発
  • 1947/12/23 トランジスタの発明
  • 1950/xx/xx チューリング・テスト発表
  • 1958/xx/xx 光ファイバーの基礎が確立
  • 1965/04/19 ムーアの法則発表
  • 1969/xx/xx Unixの開発
  • 1973/05/22 イーサネットの誕生
  • 1973/xx/xx TCP/IP誕生
  • 1973/04/03 モトローラ、最初の携帯電話を発表
  • 1977/05/16 AppleⅡ発売
  • 1985/10/xx i386発表
  • 1986/06/xx 4.3BSDリリース
  • 1987/xx/xx ハイパーテキストを実現した最初の商用ソフトウェア、HyperCard開発
  • 1990/05/xx HTMLコード化
  • 1990/11/13 www実装開始
  • 1991/xx/xx Linuxカーネル開発開始
  • 1993/xx/xx 2Gの登場
  • 1993/02/24 Ruby誕生
  • 1993/xx/xx Mosaicリリース
  • 1995/xx/xx カニンガム、ウィキエンジンの初の実装
  • 1995/08/24 windows95発売
  • 1996/xx/xx Palm発売
  • 1997/09/15 Google検索登場
  • 2001/10/01 世界初3G「FOMA」サービス開始
  • 2003/04/xx 64bit Opteron出荷開始
  • 2007/06/29 初代iPhone発売
  • 2007/11/29 Speee設立記念日
  • 2008/10/xx SatoshiNakamotoビットコインに関する論文発表
  • 2011/05/11 D-Wave One発表
  • 2015/10/xx AlphaGoがプロ囲碁棋士に勝利
  • 2017/xx/xx コンシューマ向けIoTデバイスの数が世界人口70億を超える
  • 2018/02/20 Datachain構想発表
  • 2020/xx/xx 電子の代わりにレーザー光で信号を伝えるシリコン大規模集積回路(LSI)が実用化する(コンピューターの消費電力を1/100に改善)
  • 2022/xx/xx 既存通貨の25%が仮想通貨に置き換わる
  • 2024/xx/xx 根拠を示しながら個人情報を保護するビッグデータの活用技術が実用化する(2020-24年)
  • 2025/xx/xx 世界のすべての人が高速インターネットに接続可能になる(デジタル格差の解消)
  • 2027/xx/xx 言語処理、画像認識などのディープラーニング・モデルが進化し、ネットワークから検索ボックスが消える
  • 2029/xx/xx 人工知能が人間に近づき、ハード、ソフトとも同等の知力と感情を持つようになる
  • 2030/xx/xx SDGsの17の目標、169のターゲット
  • 2030/xx/xx 半導体の微細化によるムーアの法則が、この年までに終了する(2025-30年)
  • 2031/xx/xx ネットワークのセキュリティ技術を、量子コンピューターが約50%の確率で無力化する
  • 2033/xx/xx 脳機能を模したニューロンモデルによるコンピューティング(Neuromorphic computing)技術が確立する(2026-33年)
  • 2035/xx/xx 第5世代移動通信規格(5G)が電気、自動車の登場に匹敵する影響をもたらす
  • 2036/xx/xx 光通信より100万倍高速な量子通信技術が実用化する
  • 2045/xx/xx 人工知能が人間の脳を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)に到達する。